先日、映画「花束みたいな恋をした」を見てきたので、感想書きました。
ネタバレします。
いや~正直舐めてました。
私があまり普段”恋愛映画”を見に行かないので、もともと見るつもりはなかったんですよ。でも、友達に誘われたので「断るほどじゃないかな」って軽い気持ちで見に行ったんですけど…
あ、別に恋愛映画がダメってわけではないんですよ。
キラキラしてイケメンが…みたいなのも良いとは思うんですけど…
この映画は…なんというか。
あまりにも描写がリアルで、ちょうど大学生や社会人になりたての20代前後の私たちには、何かしら刺さる映画でした。
軽くあらすじを話すと
「運命的な出会いをした菅田将暉と有村架純が恋に落ち、キラキラした恋人生活、同棲期間を経て、お互い就職、お金など現実的な問題が見えてきて、お互いのことが好きなのにすれ違い、最終的には別れる」
という感じで…こんな言い方をすると身も蓋もないですね笑
でもホントに映画であったことと言えば、これくらいなんですよ。
ただ描写が丁寧で、とってもリアルで。
まるで、二人の数年を見てきたかのような。
しかも何かしらのポイントで、同世代の私たちには刺さるというか。
主人公がちょうど21歳で、私と同い年だったんですよね。何だか就活とかが重なって、別の意味でダメージを負いました。
これからも2人でいたいからこそ、変わってしまった菅田将暉と。
変わりたくないし、変わらないで欲しかった有村架純。
楽しい学生生活を経て、社会人になるために変わらなくてはいけない世代。
私のことですね。死。
理想と現実の間で迷っている人。
社会人になって変わってしまった人。
何か大事なことを忘れてしまった人。
大人になってしまった人。
大人になりたくない人。
好きなことが楽しめなくなった人。
人生の中で、何かが変わる瞬間を経験した人には、何かしら刺さる映画だと思います。
例えると、あれですね。
大学生時代に夢を掲げて結成したバンド。
ボーカルは本気で武道館を目指していて、大学卒業後も続けると思っていた。
そんなある日、ベースが言うんですよ。
「俺、就職決まったから。お前ら本気で武道館いけるとおもってんの?現実見ろよ。いつまでも学生気分じゃいけないんだよ。いい加減現実に戻って来いよ」と。
その言葉に影響を受けたギターとドラムは就職活動を始め、残されたボーカルは1人取り残され夢を追いかけるも、最終的にはバンド解散。
二度と会わない関係性になるんですね。
‥‥まあ、これの恋愛バージョンって感じですよ。
2人の出会いから付き合うまでの過程、そして同棲してからの流れが、本当にキラキラしてて。
この時間が一生続けばいいのにな。
幸せな時間が終わらなければ良いのにな。
っていうくらい本当にキラキラしてるんですよ。
その幸せを続けるためには、変わる必要があったのかもしれないけど、自由に生きてた彼氏がどんどん現実を見始めるのが辛くて。
諦めて大人になるのが正解なのかもしれませんが…
少なくとも私は、今好きなものたちが楽しめなくなるような大人にはなりたくないなぁと思ってしまいました。
就活もしたくない。
確かに恋愛映画ではあるんですが、恋愛映画と決めつけて見ないのは勿体ない映画でした。割とおすすめできる!
聞いてるか?過去の私?
あと、ちょっと話は変わるんだけど、あそこまで趣味趣向や考え方が合う人に出会うなんて、本当に羨ましいなぁと思いました。
私は色々あって恋人は求めてないけど、あんな趣味趣向や雰囲気が合う人には出会いたい…
同じ熱量で楽しめそうな友達が欲しい…オタク友達が欲しい…
運命的な出会いをしたい…
オタク友達募集中…