この前、地上波初放送がありましたね。
いや、いいんです。解釈は人それぞれですから。
でも、奥さんが天気の巫女だったというあの考察が「天気の子の裏設定だ!」みたいな感じで拡散されてるのが、どうしても不服で仕方ない今日この頃です。
ちなみにですけど、あの考察は天気の子の裏設定ではないです。解除は人それぞれ、邪魔はしたくないと前置きした上で、意図していなかったと否定されてます。
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解釈、考察は自由だと思いますけど、あまりにも広まりすぎてるのと、裏設定!みたいな感じで言われてるのが不服でこれを書きました。
あの考察で物語を見ると、須賀さんは奥さんの後悔に突き動かされてるように感じると思うんですけど、天気の子は"諦めて大人になるしかなかった須賀さん"と"諦めきれない子供の帆高"の対比で見るから面白いと思うんです。だからこそ、終盤の須賀さんの感情の変化が突き刺さると思うんですけど…何で伝わらないんですかね。
あの考察の方が分かりやすいからかなぁ…
もっと須賀さん個人に注目して欲しい。須賀さんはあんなに魅力的な人物なのに、「前任の天気の巫女の旦那」という色眼鏡だけで、須賀さんを見るのは勿体ないと思います。
須賀さんも昔は、帆高みたいにがむしゃらに生きてたんだと思います。
帆高のように家出して、東京に出てきて、家族の反対を押し切って明日花さんと結婚して、2人で事務所を立ち上げて、娘も産まれて、順風満帆…な生活をしていた矢先、明日花さんが亡くなった。
娘とも離れ離れ、大事にしていたものを突然全て失った。
須賀さんは、新たに大事なものを作るのが怖かったんだと思います。これ以上失うのが怖かったから。
確かに須賀さんは、大きな後悔を抱えていたと思います。でもそれは「大人になれなかった自分自身」に対しての後悔だと思うんですね。
だから未だに冷蔵庫のメモも捨てられないし、指輪を2つ付けている。
須賀さんは、大人になったようで、未だに過去の自分に囚われている。
帆高の気持ちが何となく分かるからこそ、帆高を放って置けない。
帆高に昔の自分を重ねてしまうからこそ、危なっかしい帆高を見ているのが怖い。
だからこその、「大人になれよ、少年」ですよね?
須賀さんにとって大人になるとは、諦めるということだったんだと思うんです。
廃ビルに来た最後の最後まで、自分の本心を見ないふりをして、社会的常識のある大人であろうとして、帆高を止めに来た須賀さんが、咄嗟に帆高を庇ってしまうから最高なんじゃないんですか!!!
だって、あの須賀さん、すでに泣いた後の須賀さんなんですよ??「もう一度、明日花に会えるとしたら、自分も帆高と同じことをするかも知れない」(今後の人生を棒に振るようなことをしてでも明日花に会いたい)と自覚しているのにも関わらず、須賀さんは陽菜に会いたい帆高を止めに来るんですよ??
いやいや、お前が素直になれよ案件じゃないですか。
「自分みたいに後悔して欲しくない」「警察から逃げるなんて間違っている」と思うから、優しい大人の須賀さんは帆高を止めに来るんですよ。娘の引き渡しがあるから、問題ごとを起こしたくないと言っていたにも関わらず、わざわざ「一緒に警察に謝ってあげるから」と言ってまで、帆高を止めに来るんですよ。クソ優しいじゃないですか。
帆高を助けるあの場面は、須賀さんがやっと本心で帆高と向き合えたシーンだと私は解釈してるんですけど。
あの考察好きな人は、帆高を助ける須賀さんをどういう感情で見ているの?????私にはさっぱりわからんよ!!!!!!
数年振りにあった須賀さんは、今も指輪を2つ付けながら、綺麗に片付いたあの家に住んでてほしいというのが私の願望です。
これは私の解釈なので、別にこれが正解だと思っているわけでもないです。私が須賀さんに対して、クソデカ感情を持ちすぎなだけな気もするw
でもまあ…考察、解釈は人それぞれだと思いますけど、自分で考えることを放棄して、みんなが賛同している話題になった意見を鵜呑みにしてしまう今の風潮は好きじゃないです。もっと自分の視点で、物事を考えればいいのにと思ってしまいます。
だから、私はこうやって自分の解釈を文字に起こす作業をしている。
ということなので、みんなはみんなの須賀さんを見つけような!
なんであの考察は違うと思うのかは、一昨年の私が書いてる。